こちらの記事は、看板を設置しているビルのオーナー様、管理会社様にぜひ読んでいただきたい記事です。
看板は「屋外広告物条例」という自治体ごとの条例で、一定の大きさや高さを超えるものに限り「設置の許可」や「定期的な安全確認」などが義務付けられていますが、ほとんどの看板(全国の看板の7割とも言われています)は指定の大きさを超えるものでないため、構造に基準を持ちませんし、定期的な点検など安全確認がされていないのが現状です。
まずは看板の撤去が必要か点検・調査するべき
看板の耐用年数・寿命は一般的に10年〜15年とも言われていますが、設置状況により大きく寿命が変わります。例えば、塩害が考えられる沿岸部や、雨の直接かかる場所ではサビが進みますし、風のよく当たるところでは揺れにより金属疲労でクラックが発生する場合もあります。はじめは小さなクラックも同じ方向に力を受け続けると徐々に割れ目が広がっていき、強度が低下します。
看板の設置場所によっては目視で確認するのが難しいケースもありますが、サビが垂れていたり汚れが目立つような看板は内部に水が溜まりやすい状況と考え、定期的な点検やメンテナンスやが必要と思ってください。
看板の下側には、ほとんどの場合「水抜き用の穴」が空いていますが、
点検をしてみると、うまく水が排出されず外観から想像できないほど内部のサビが進行しているケースが多くあります。
明らかに老朽化した危険な看板はすぐに撤去
今にも落下しそうな看板の撤去など、緊急案件としてできる限りスピード対応をいたしますので、ぜひご相談ください。
高所作業車を利用して工事する場合、所轄の警察署で「道路使用許可」を申請する必要がありますが、手続きが済むにはおよそ一週間程度はかかるでしょう。
弊社がご提案しているロープアクセスによる新工法では、看板の撤去工事をするための足場設置も不要。高所作業車も必要としません。
道路を占有することもないため、道路使用許可の申請も不要です。
この新工法は、今までは高所作業車が入ることが難しかった都心部や狭小地に設置された看板の撤去にも非常に有効です。
もちろん危険箇所には地上警備員を配置し通行人へ危険が及ばないよう、安全に十分配慮した作業計画に沿って撤去工事を進めますのでご安心ください。
看板を撤去する流れ
- 看板の吊り元をセットする。
- 看板の荷重を吊り、落下しない安全な状態にする。
- 看板内の照明器具の撤去や配線などの処理をする。
- 安全に下ろせる重量までレシプロソーでカットし、ロープアクセス機材を使用し下ろす。
- 地上でさらに切り分ける。
- 看板と壁を接続していたブラケットやアンカーを切断する。
- アンカー跡に防水処理、外壁の補修や塗装をする。
以上が大まかな流れとなります。
看板の撤去費用の一例
3m 40万円
6m 45万円
9m 50万円
6mサイズの看板撤去の参考内訳
ロープ仮設費 10万円
看板撤去 25万円
廃材処分 3万円
地上警備員 2万円
外壁補修費 5万円
合計 45万円
※看板の幅1m程度、設置高さ9階以下を想定。
看板で事故が起きた場合の責任、点検の必要性
もし看板の落下事故が起きたら「看板を使用している企業や店舗」に責任が問われます。民法第717条では、占有者(企業や店舗)に過失があった場合には占有者が損害賠償責任を負うと定められています。
企業や店舗に過失がないことが証明された場合は、建物の「所有者」が無過失責任として損害賠償を支払わなければなりませんし、業務上過失傷害の罪にも問われるでしょう。
過失の有無に関わらずとも、自分の身近な場所で事故が起きるのはとても悲しいことです。
看板の点検・調査費用の一例
ロープ仮設・点検・調査費 10万円
報告書作成 2万円
軽微な補修(サビ止め塗布・ボルトやビスの増し締めなど) 3万円
まずは看板の点検・調査から
「看板の撤去をお願いしたい」というご相談をいただくことが増えています。
テレビなどのメディアで看板の落下事故が社会問題になったことから、設置されている看板に危険がないか点検・調査してほしい。といったご相談をいただくことがほとんどです。
現場の写真などありましたら、概算のお見積もりもお待たせしません。
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