体育館やスタジアムなどのスポーツ会場、工場やホールなど天井の高い施設での照明交換(水銀灯のLED化)で、ロープアクセスを利用した新工法をご提案いたします。
ロープアクセスといえば、高層ビルの外壁工事や窓の清掃などで見かけることが多い高所作業ですが、スポーツ施設のほか、倉庫、工場などの大型屋内施設でも活用できます。
柱のない大空間を確保するために天井に丈夫な鉄骨をめぐらせた構造になっており、それらを利用したロープアクセス技術を用いることができるのです。
お客様からご相談いただいた水銀灯の交換(LED化)工事におけるお困りごとの解決に挑み、アイデアベースからシュミレーションをこなし、4Uらしい工事を安全に納めることができました。
業界の発展を願い、一例として作業内容などシェアしたいと思います。
水銀灯の製造・輸出入が廃止され、照明のLED化が進む現在
2021年1月1日より水銀条約による規制が実施され、現在は水銀灯の製造・輸出入が禁止となっています。規制の内容は製造・輸出入を禁止するもので、現在使用中の水銀灯はそのまま利用することが可能です。
LED照明化は、省エネルギー・長寿命はもちろん、スイッチを入れた瞬間から明るく点灯し、波長の特徴から虫を寄せ付けづらいなど多くの利点を持ちます。
とはいえ、体育館などの高天井での全面的な照明交換では工事費用がかさむだけでなく、工事期間中に施設が利用できないケースなどいくつかの問題が懸念されます。
体育館など高天井の照明交換費用と工期を抑える新工法
4Uがご提案する新工法とは「ロープアクセス」x「ゴンドラ」x「電気工事」のコラボレーション工法です。
各工事業者がお互いの得意を活かし、作業用の足場を仮設することなく体育館などの高天井での照明工事を可能とします。
具体的な流れ
- まずロープアクセスで安全に鉄骨を渡り、照明に近づく。
- ゴンドラ用の吊りワイヤーとライフラインをセット。
- 電気工事業者がゴンドラに乗り、照明を交換する。
- 最後にロープアクセスで吊りワイヤーを回収する。
- 次の照明交換の場所へ移動。
こちらが一連の流れとなりまして、シンプルで安全で合理的です。
足場の設置が不要なため夜間作業のみとすれば、日中は通常どおりの営業が可能となります。今回この「通常どおりの営業が可能」というメリットが大きく、たいへん喜んでいただきました。
体育館の照明交換(LED化)工事の施工例
高天井での照明交換(水銀灯のLED化)工事の施工例を一部ご紹介をいたします。
体育館の天井(高さ25M)に設置された水銀灯をLED照明へ交換
新工法のメリットのまとめ
- 体育館や工場などの施設をほぼ通常どおり営業できる
- 足場設置の費用を抑えることができる
- 工期を短縮することができる
- 後日、不具合が起きてもピンポイントな交換作業ができる
など多くのメリットが考えられます。
電気工事業者さんのライフラインにもセミスタティックロープを利用してもらうことで、ロープレスキューも可能です。
それぞれの工事業者に必要な要件と技術
ロープワーカー
- エイドクライミング
- レスキュー
- プルスルー
- スローライン
- パワーアッセンダー
電気工事業者
- 電気工事資格
- ゴンドラ資格
全国に照明交換工事の問題を抱える体育館や工場はたくさんあると思います。
これを全国に広めればロープ仕事の需要増加と、世の中の問題解決にロープ会社がお役立ちできるチャンスになるのではないでしょうか。
施設の高所メンテナンスで「体育館の照明がつかないまま」「工場の電球が切れたが、製造ラインがあるので足場が組めない」「費用が高額で照明のLED化のを見合わせている」など、お困りの際はぜひお気軽にご相談ください。
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