新年あけましておめでとうございます。
本年も皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
毎年、年末に振り返りの投稿をするのだが怠ったのでまずはそれから。
2024年はどんな年だったか、
これまでやってきたことが一通り形になった区切りのような年だったと思う。
若手が職長として責任感を持ちさらに成長し安心して任せられるようになった。先輩も自身の成長と若手のサポートをしっかりやってくれた。
新入社員が5名も増えた。求人媒体を一切使わず、HP、インスタ、口コミで応募が来るのはありがたい。建設業は入社してすぐに離職する確率が高いが弊社はそれもない。
大切なのは環境と待遇と人間関係。
当たり前のことだが、ちゃんとやれている会社は意外と少ない。
そして仕事のやりがい、つまりこの仕事が好きで将来に夢を持てるかどうか。
この仕事に価値を感じられるか、誰に喜んでもらい、世の中に貢献できているか。
会社としては、それらを作り、示せているか。
雇用や人材育成に関してはそれぞれの会社、経営者によって考え方は違うが、私のつまるところは愛であると言いたい。
さて、弊社のスタッフはとても個性が強い。その得意分野も違う、そして完璧な人間はいない。
組織としては一人で強い人も頼もしいが、チームとして活きる人がやはり良い。
チームワークが何より大切なのは言うまでもない。
個性が強い選手をまとめる方法はいくいつかあるだろうが、私は自由にやりたいことやらせている。
自由にやっているのになぜか同じ方向を向いてまとまっている。
これが社風である自由と調和だ。
言葉でうまく表せないが強いて言うならルールは最低限にしてあまり増やさないこと。
つまり信頼を大事にすることである。
さらに言えば過度の期待しないこと。それよりも許しあい学びあう文化を大切にしている。
それらを私やリーダーが体現することでうまくいっているのだと思う。
とにかく、人が増え売り上げも伸び4億を超えた。
99%自社施工とほぼロープ現場のみが弊社の特徴だ。
何より大きな事故無く無事に1年終えられた事が本当に幸せなことである。
事故の発生率は当然現場の数、従事する人数の分母で上がる。
毎日約20人がロープ作業を行うわけだから業界内でも事故の発生する確率は高いほうだ。
小さな怪我や物損や車の事故は確かにあったが、大きな傷跡を残すような事故は起こさずに終えられた。
創業から15年間、墜落災害ゼロは無事に更新できた。
これは現場のみんなに感謝を捧げる。
一瞬の油断で事故は起きる。着実に安全を積み重ねていくのは簡単なことではない。
心から彼らをリスペクトし、これからも現場の安全を心より祈る。
新座営業所で始めたロープアクセスラボも1年半が経ち、講習会も物販も順調だ。
全国から受講者が訪れ、ここでロープアクセスの扉を開けていく。
インストラクターも物販担当も素晴らしい仕事をしてくれる。
この事業は本業である工事業の付加価値として捉えているが、早くも独立した事業として進み始めている。ロープアクセス市場が成長すれば同時に成長できる事業なので未来は明るい。
講習会をきっかけに横のつながりも増えていく。
弊社は当初より自社の発展だけでなく同業者の発展サポートにも寄与してきた。
業界づくりをモットーに会社のコンセプトや営業方法も考えてきた。
全国から講習会に参加する企業がプロのロープ会社として成長するまで手助けをしている。
おそらくその取り組みは工事会社として業界で他になく、最初は不思議がられた。
長く続けていると理解してもらえるようになり、多くの方が訪ねてくるようになった。
そんな場所を作りたかったのでロープアクセスラボは長年の夢を叶えた場所でもある。
同業者は決して争う敵ではなく共に夢を見る仲間だと思っている。
武器ではなく酒を持って会いに行きたい。
昨年はもう一つの夢、社員旅行で沖縄へ行くことも叶った。
石垣島や西表島へ行くことができた。
カヌーやシュノーケリングや三線居酒屋の思い出が懐かしい。
RWCロープワーカーズコミュニティーの交流会も盛んに行った。
北海道、東北、関西中部、九州、全国を回った。
たくさんの方にご参加いただき、業者間の横のつながりを広げた。
各SNSでRWCメンバーが仕事を共にしている世界は、2016年に設立して失敗した社団法人の時から思い描いていたロープ業界だった。
まだまだ夢の途上とは言え、ここまであきらめずにやってきて良かった。
あまり相手にされない時期もあったが、この理念とビジョンにきっとみんなが共感してくれる日が来ると信じてやってきた。
そしてそこから日本ロープ高所作業協会も前身の協会を引き継ぎ発足した。
また新たな取り組みがこれから始まる。私にとっては、ずっと機会を待っていたことでもある。物事は自然発生的にそして必然的に時代の流れによって生まれていく。
また、東京GCAと関わる事にもなりさらに刺激を受けた。
これは全く予想外のことで今もしっくり来ていない部分があるが、そこで出会った方々から他にはない学びをさせてもらっている。
ビルメン業界のためにも私にできることはやりたいと思うし、やはりロープ業界最大の協会として関わる意義は大きい。
と、2024年はいろんな夢が形になった年でもあり、未来に向けて大きな一歩となった。
そして2025年のキーワードは世界である。
これは2つの意味がある。
一つは、圧倒的な4Uの世界を作ること。
業界の中にロールモデルを提唱できた自負はあるのでこれを圧倒的なものに昇華させたい。
もう一つの意味は、グローバルという意味の世界。
いよいよ日本のロープワーカーが海外と繋がっていく、気がする。
海外との交流や情報交換。日本はロープアクセス後進国だが、世界に誇れるような安全と品質を構築できると思っている。国内のスタンダードを引き上げる必要はまだある。
少し時間はかかる思うが世界に誇る日本のロープ業界は実現できる。
目指すのは安全と品質だけではなく、「和」こそ日本が示す姿。
まさに「和を以て尊しとなす」、そんなロープ業界を日本に作り世界に誇りたい。
果たしてそんなでっかい夢を実現できるかどうか。
数年後、いや十数年後に答え合わせをするのが楽しみである。
というわけで、年に一回くらいはこんな主観的な投稿をご笑覧ください。
それでは、本年も気合を入れて全力投球したいと思います。
変わらぬお付き合いの程、何卒よろしくお願い申し上げます。
皆様の安全と健康を心よりお祈り申し上げます。
2025年 元旦
株式会社4U 代表取締役 上田雅人