2023年の振り返り
まず何より大きな事故無く無事に終えられた事について現場のみんなに心から感謝と敬意を表したい。
これは一人一人が困難を乗り越え最善を尽くしてくれたおかげに他ならない。
また日々現場ルールの改善やヒヤリハット共有や安全大会など安全管理課の取り組みも功を奏したに違いない。
今後も気を引き締めて一丸となり安全第一を遂行していくのみであります。
今年は売り上げもさらに伸ばすことができ、年間3億に達することができた。
従業員の昇給も出来た。現状維持ではなく毎年それを実現できているのは経営者としては冥利に尽きる。
基本的に自社施工なので売り上げを伸ばすためには、受注を増やし現場を増やし職人を増やすことになる。単価の高い特殊な現場が増えれば効率よいがその件数はそう多くはない。
地道な積み重ねで成長するのが一番結果に出る。急に枝葉を伸ばし倒れてしまわないようにしっかり根を張り少しずつ大樹にしていきたい。
今年は若手職長が大きく成長したことが大変嬉しい。
経験2~3年目の若手に車を持たせて職長を任せるようになり、みるみると成長を果たしてくれた。
それぞれ悩む場面もあったと思うし辛い時もあったと思う。
若い時にはその時の人生の悩みがあり、日々学びながら成長していく。
そんな彼らがこの会社で自分の人生を好転させていく姿を見るのは嬉しい。
役割を持ち仕事を任せると人は成長する。人材育成はこれに尽きると思う。
そしてこれを実践したのは私ではなく、若手を信頼したリーダー達だ。
私の知らないところでリーダー達もこの会社をより良いものにするために日々話し合っている。
いつも頼もしいリーダー達には最大限の感謝を捧げたい。
内勤もまた素晴らしい。はっきり言って天才揃いだ。
パフォーマンスの高さスピードの早さに本当に助けられている。
殆どの事務作業を私一人で長らくやってきたのでここ数年の内勤の構築は感慨深い。
現場に関してもリーダーや職長に任せられるようになり、ほぼ私の手を離れた。
このおかげで私自身かなり自由に動けるようになり、今までやりたかったことができるようになり、さらに先のことまで考えられるようになった。
とはいえすべてが順調なわけではなく、常に課題は多く、リーダーや若手社員の意見を聞いたり、外部の方にも今4Uに何が足りないかを聞いたりしながら、常に改善と軌道修正をしている。そしてできる限りの環境改善や福利厚生の向上をしている。
成功と成長の方法は経営者によっても会社によっても違う。
うまくいった方法や考え方を他の人がやっても同じ結果にならなかったりする。
成功に再現性はないからだ。それぞれの得意分野で道を切り開いていくことが正解だと思う。
夏くらいから忙しさに拍車がかかり出張も増えそれが現在進行形で続いている。
数カ月、下手すると半年以上、出張ばかり行っている社員もいる。
不満を言わずにただ前進してくれることには感謝しかない。
出張先でその土地のロープワーカーと共に仕事をし、信頼関係を築いてくれていることもうれしい限りです。全国にロープワーカーのカルチャーを広げていくのは常に現場の最先端にいる彼らだ。
今年は長年計画してきた新座ラボによる物販と講習会という新しい事業も始めることができた。
ホームページ上での申し込みオンラインストアなどの構築をできる素晴らしい人がタイミング良く入社してくれたことに大きな要因がある。
物販の売り上げも講習会の集客もこれまでのいろんな方との関係性のおかげで良い形でスタートでき、講習会に関してはWEB検索からの申し込みも増え毎回満席状態でありがたい限りです。
講習会も物販もそれきりで終わらず、受講者の方が現場でロープデビューできるまでサポートするのが他には無い弊社のラボ事業の特徴です。
また、2.3年計画で考えていたロープアクセス用の仮設器具やウェアやバッグの開発も1年足らずでやりたかったことがほぼやることができた。
これも良いご縁となる出会いがあったり、自社他社で開発が急務となる現場があったり、メーカーが生産をやめてしまい開発の必要性が高まったり、いろんな事情が重なりスピードが上がっていった。
仮設器具の開発は業界の発展に必須で周りの同業者からの需要もあり、これからもその一役を担っていきたいと考えている。
そして全国的に広がるロープのコミュニティーの活動もとても有意義なものとなった。
春に交流会を開催し全国から多業種60名以上のロープワーカーが集まってくれた。
全国で多くの仲間がそれぞれ現場を共にすることができ、その中でも仙台大観音修復工事をRWCメンバーが協力できたことは、夢に見た素晴らしい光景だった。
私も各地を回り交流を深め、新しい仲間との出会いがあり、ロープの世界のすばらしさを実感した。この業界の方達は皆、夢と情熱を持ってこの仕事をしていて輝いている。
この業界を発展させる思いをみんなが持っている。自分だけが勝てばいいなんて誰も思っていない。全国の仲間に合えば会うほどその思いに出会い感動する。
だから私はやる。みんなの心に灯をともし、仲間と共に、未来のために業界づくりをやり続けていきたい。
ロープ業界はこれから成長期に入り、その合理性と安全性が知られるようになり、需要が益々増えていく。
AIやロボットの技術が進化しても、おそらくこの先10年は成長する業界だと思う。
その先は世の中がどうなってるのか想像できないけどそれも面白い。
未来の可能性がどんどん広がっていくこの素晴らしいロープ業界。
まだまだやりたいことがたくさんありワクワクしている。
そしてさらに大きな目標を持ってこれからも邁進できそうだ。
毎年この時期に、この一年は奇跡の連続だったなと、もう来年はこんな事が起こらないだろうと思う。
それが毎年起こる。立ち止まらずに常に挑戦を続けていくことがその秘訣かもしれない。
来年も直感的に大胆な行動で周りを巻き込みながらさらに大きなスケールでやりたい。
ただし、いつも振り回して苦労をかけてしまう社員や家族には先に謝っておきたい。
自由でやりたい放題の人間で申し訳ないと。
幸せだから笑うのか
笑うから幸せなのか
人生はシンプルです
この一年も多くの方のお世話になりました。
皆様本当にありがとうございました。
どうぞ良いお年を。
株式会社4U
代表取締役 上田雅人
2023/12/30