ロープアクセスでオフィスや高層マンションで点検、補修を行う4Uです。
今回は台風で外壁がひび割れ、雨漏り補修にロープアクセスが有効な理由を徹底解説していきます。
なぜマンションやビルで雨漏りが起きるの?
理由は主に二つあります。
『建物の外壁クラック(外壁のひび割れ)』と『窓枠のシーリング劣化』です。
【外壁クラック】
太陽の日射熱や紫外線、雨風や排気ガスなどで経年劣化や風化が起こり、外壁の素材にヒビが入ることを外壁クラックと言います。もちろん、タイル同士を継ぎ合わせるセメント素材の内部の水が逃げ出して起こる収縮や、ヒビ割れなどもこれに含まれます。
【シーリング劣化】
もともと防水や熱の遮断性を目的とした、ゴムパッキンのような樹脂で窓枠と壁との隙間を塞ぐことをシーリングと言います。これが太陽の日射熱や紫外線などで経年劣化することにより、シーリング材が剥がれたり、ヒビ割れたり、縮んでしまうことがあります。これがシーリング劣化です。
また、台風の時に雨漏りがするのは、上記のほかにサッシの老朽化によるがたつきや隙間も原因となります。窓枠と外壁の間に隙間ができたり、ガラスと窓枠の間に隙間ができることで雨漏りが発生してしまうのです。
ロープアクセスで行うメリット
補修・点検工事を行う上でロープアクセスの大きなメリットともいえる特徴は、『足場を組む必要がないこと』と、『狭いところに入れること』です。
一般的な方法で雨漏りの補修工事をする場合、ビルの外壁側で補修を行うには、建物の高さにもよりますが足場を組む必要があります。
ビルの雨漏りの原因自体は一箇所、あるいは数カ所に生じる小さな亀裂や破損です。したがってそこを補修すればすぐに完了します。そこで雨漏りを直したいからと一々大掛かりな足場を組むのは資材費や工期を含めた施工費の面でコストパフォーマンスが大変非効率と言えます。
一方で、ロープアクセスならば吊り元さえあれば、そこを支点として縦横無尽に補修や点検をすることができます。だからこそ建物と建物の間が狭かったり、建物自体が高層だったりするビルのピンポイント補修の場合はロープアクセスが大活躍するのです。
また、ロープアクセスは雨漏りの補修だけでなく、様々な補修、点検の面で活躍する工法です。
そんなロープアクセスが活躍するのに適した建物はオフィスビルやマンション、病院施設といった『建物と建物の間が狭い』『すぐそばに道路や海、崖がある』『細かいメンテナンスが必要な高層ビル』が挙げられます。
狭い場所にも入ることができ、大量の足場を組む必要がなく、施工場所や機材を置く場所が身一つで事足りるからこその適材適所です。
逆にロープアクセスが活躍するのに適さない建物は、戸建てのような斜屋根の建物が挙げられます。ロープの釣り元となる、アンカーを仕掛ける場所が無いためです。その場合は、一般的な足場を組む工法が適しています。
また、大規模な補修・修繕ではロープアクセスは非効率であり、足場を組んだ方が効率的です。
ロープアクセスで補修や点検を行う際の流れ
この項目ではロープアクセスで行う点検や補修について紹介していきます。
点検の種類は、主に散水試験とヘリウムガス調査をメインに行っています。それぞれに見ていきましょう。
・散水調査
外壁に水を撒いて、雨の日を再現することで漏水箇所を特定する方法です。ただし、高層マンションでは調査がしにくいという欠点があります。
・ヘリウムガス調査
外壁から漏れ出すガスを探知して、雨水の侵入口を突き止める方法です。ただし、鉄骨造では原因箇所の特定が難しいという欠点があります。
原因箇所を突き止めた後は、補修工事に移行します。外壁のクラックの場合と、シーリングが劣化している場合に分けて紹介しましょう。
ロープアクセスで補修する際の費用
点検にプラスして、補修を行う場合の費用の目安は下記のようになります。
・クラックの補修(1箇所の雨漏り)…塗装壁の場合は工期が1~2日で15万円~20万円、タイル壁の場合は工期が2~3日で20万円~35万円
・シーリングの補修(10~30メートル)…15万円程度(30メートル以上はメートル数によって金額がプラスされます。また高層ビルやタワーマンションの場合は別途費用が発生します)
近頃の日本では異常気象ともいえる天候が増えてきました。中でも、ゲリラ豪雨といった横殴りの雨が増えたといいます。それにより、今まで起きなかった箇所での雨漏りが多くの建物で発生し始めたのが現状です。
そのため、雨の横殴りに弱い箇所を点検する目的も含め、補修をロープアクセスで行って欲しいというご依頼が弊社にも増えました。
ピンポイント補修に対して合理的であるからこそ、ゲリラ豪雨などで被害が生じた雨漏りにはロープアクセスがうってつけなのです。
まとめ
ビルなどで雨漏りができる主な理由は『外壁のクラック』と『窓枠のシーリング劣化』です。また台風のときだけ雨漏りがする場合は、窓枠やサッシの老朽化によってできた隙間に雨水が侵入していることがあります。
これらは一箇所、あるいは数カ所の修復のみで良いことから、大掛かりな足場を作るよりもロープアクセスによる点検、および修復が適しております。
ロープアクセスはそもそも『ビルとビルの狭い隙間』、『足場の立てられない道路沿いや、海沿い、そして崖沿い』、さらに『こまめなメンテナンスが必要な高層ビル』などに適しております。
点検方法としては、散水試験やガス試験を行います。
修復方法としては外壁のクラックであれば、クラック部分にエポキシを注入し、防水剤でコーティングします。
シーリング劣化であれば、窓周りのシーリング材を新しいものに打ち替えます。
昨今では台風だけでなく、ゲリラ豪雨といった横殴りを含めた集中豪雨が増えてきたからこそ、予想外の雨漏りが増えてきました。お使いの建物を長く使いたい、大事にメンテナンスしたいと思えばこそ、効率の良い修復が行えるロープアクセスを扱う4Uにお任せあれです。まずは弊社までご相談ください。