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ロープアクセス専門|無足場の高所作業は株式会社4Uにおまかせ!
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ブランコ作業は、ロープを用いて下降することにより、足場を掛けずに高所での作業に対応することができるため、重宝されてきました。

しかし現在では、ロープで吊られたブランコ板に座る作業スタイルからより安全性の高いロープアクセスが主流になってきてるとも言えます。

高所でのブランコ作業は危険?

ブランコを使用した高所作業で頭をよぎるのは、転落や落下による重大な怪我や死亡事故のリスクではないでしょうか。

ブランコ作業は高所作業の中でもとりわけ専門性が高いため、現場責任者もリスクと安全性を把握するのがむずかしいところです。

そんなリスク背景をもとに、2016年に厚生労働省がロープ高所作業の労働安全規則を改正しました。

特筆すべき内容としては、メインのロープとライフライン(命綱)用ロープの2本のロープを使用することを推奨しています。

万が一、体を吊っているロープが切れることがあっても、もう一本の命綱で墜落することがないように危険に備えるものです。

さらに2019年には、高所作業従事者にフルハーネス型墜落制止用器具の特別教育を義務付ける法令が施行されました。

最低限必要な知識を特別教育で学び、危険が少なくなったことはありますが、ブランコ作業での物理的な危険はまだまだ残っているともいえます。

ブランコの高所作業は危険?

タワーマンションなどの超高所におけるブランコ作業では、もし急な体調不良や事故などで行動不能になった場合には一刻を争うケースも多いでしょう。

その場合、消防救助では対応がむずかしいため、作業者同士によるレスキュー計画が必須となります。要救助の作業者を安全な地上まで一番早く下ろせるのは、一緒に作業をしているパートナーだということです。

ブランコ作業は進化している

従来のブランコ作業は、現在ではロープアクセスに進化し小規模な外壁工事の費用を抑えられるメリットを活かして、その需要を年々拡大しています。

そして、これまでと比べ格段に進化した安全保護具や昇降器具と、世界基準の産業用ロープ技術も広まりつつあり、多種多様な工事が可能になりました。

従来のブランコ装備

ブランコ板と身体との接続ポイントは特になく、墜落を静止するシステムはライフラインに接続されたロリップのみが一般的です。ロープの登り返しや、隣のロープに移ることは困難。

ロープアクセスの装備

フルハーネスを装着し、メインロープとライフラインの2本のロープと身体を接続して作業します。墜落制止には、フォールアレスターとショックアブソーバーを用いる。安全性と自由度が高い。

足場が組めないほどの狭小地での作業もブランコが進化したロープアクセスが合理的です。特殊な足場の仮設は費用がかさみますし、仮にパイプで足場を組んでも危険を取り除くことは難しいでしょう。

狭小地での高圧洗浄や塗装、シールの打ち替えや防水工事、タイルの補修などのメンテナンスでは、ブランコ作業が第一選択となります。

ブランコ作業とロープアクセスの違い

ブランコ板に座る必要のないロープアクセスでは、フルハーネスとロープが直接連結されるため、作業中にブランコ板から落下する事故が起こりません。

また、これまで下降することしかできなかったブランコ作業に比べて、ロープアクセスではロープを登ったり、ロープから別のロープに移ったり、自由な動きで安全に作業できるようになったことが大きなメリットです。

ブランコとロープアクセスの違い(レスキュー)

ロープアクセスのもう一つの大きなメリットとして、万が一行動不能になった場合に作業員同士がお互いにレスキューする技術を活用し、パートナーを安全に地上まで下ろすことが可能です。

従来からのブランコ作業では、作業員同士がレスキューをして救出するのは困難でしょう。

ブランコ作業の費用は安いとは言い切れない

ブランコ作業では足場を掛けないことにより、作業内容や工事のボリュームによっては低コストで工事することが見込めます。

例えば「今回の工事では、シールだけ打ち替えたい」や「高所にある排水管が割れていて修理したい」など工事項目が少ない場合はブランコ作業のメリットが活き、費用は安くなります。

ブランコ作業の費用が安い工事の一例(ダクト工事)

また近年では、足場の仮設が大きな予算を必要するため、大規模改修工事を小さな規模に分けて修繕する小規模な改修工事が増加しています。

そういった背景でブランコ作業の需要は年々増えていると考えられますが、ボリュームのある大規模な改修工事の場合、足場を仮設して作業効率を高めた方が全体の費用を抑えることができるでしょう。

ブランコ作業の品質問題

ブランコ作業のデメリットとして代表的なものは「品質管理がむずかしい」「安全対策がむずかしい」「工期が長くなる可能性」です。

品質管理は設計会社が通常検査を行うものですが、ロープアクセス(ブランコ工法)で施工する場合は検査をする人がロープを使えないために直接目で見て検査を行うことができません。そのため品質検査は施工した写真を提供して行うことになります。一方、足場を組んで工事をする場合は、施工箇所の近くまで検査に行けますので、直接目で見て検査を行うことができます。

一方、ブランコ工法での工事を請け負う業者の中には、デメリットは伝えず、低コストや短工期といったメリットのみを全面に打ち出しているケースがあります。しかも、前述したように作業中の様子や作業完了後の仕上がりを直接目で見る品質検査が難しいため、手抜き工事を行っている業者もいるようです。ブランコの工事業者を慎重に選びましょう。

ブランコ作業の番外編

私たちは、元々ブランコ作業員(5〜10年程度の経験者多数)だった訳ですが、ロープアクセスに出会い、より安全なシステムの運用に変化してきました。

当時を振り返るために安全にとりわけ厳しいスタッフがトレーニング施設で久しぶりにブランコに乗ってみる機会を作りました(危険のない状況です)

久しぶりにブランコに乗ったスタッフは、当時この危険な状態で高所作業をしていて、よく事故が起こらなかったと緊張の顔で言いました。そして、二度とブランコに乗らないとも言っておりました(個人の感想です)

スタッフが久しぶりにブランコに乗り込む様子

ブランコ工法のまとめ

  • 従来のブランコ作業がより安全に進化してレスキューが可能になった
  • 進化したブランコ工法なら降りてきたロープを登り返すことができる
  • ブランコ作業は小規模な工事で特に費用を抑えることができる
  • ブランコ作業の品質管理は直接目で確認することがむずかしい
  • ブランコ工法でも養生がしっかりとできる
  • ロープアクセスに出会うと、ブランコに乗りたくなくなる(個人の感想)

ブランコ作業のメリットを活かしつつ、安全に品質の高い作業を運用したいとお考えの方の参考になるとうれしいです。

その他ご不明な点などお気軽にお問い合わせください(見積もり無料)

プログラマーからの転身。調和を大切にしている。

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